今年の日本ツアーは今平選手が2年連続で賞金王で幕を閉じました。
私の若い頃はジャンボ尾崎が圧倒的に強く、ジャンボ尾崎を倒した選手が賞金王になる、そんな時代でした。
今の若い人はほとんど知らないと思いますが、今のツアーの賞金の水準に引き上げたのは間違い無くジャンボ尾崎です。
当時海外ではダメだとか色々言う人もいましたが、日本ではジャンボを倒す事が出来なかった丸山選手はアメリカで3勝しています。
ジャンボは国内のポイントがほとんどだと言われたりしましたが、ワールドランキングはベスト10に入っていました。
いかに国内ののトーナメントで安定して強かったかがわかります。あの時代の選手は皆ジャンボが、腰を据えてアメリカに行けば年間1勝くらいは必ず出来ると思っていたと思います。
残念ながらそうはならなかったですが、そこがジャンボらしいと言えばジャンボらしいのです。
勝手な印象ですが、ジャンボ尾崎の時代は世界1より日本一が大切だったんだと思います。
当時は野球も凄い選手が沢山いましたが、世界1より日本1が意味のある時代でした。
だからあの時代にメジャーリーグに行っても通用する選手は居たと思います。
当時の日本のトップ選手はジャックニクラスと全米オープンで4日間争った青木功はその後ハワイアンオープンでPGAツアー優勝、またはニクラスがマスターズ最終日に大逆転で最年長優勝をしたときは、3日目終了時点ではニクラスよりも中島常幸の方が上位いました。ジャンボ尾崎はその数年後には、全米オープン最終日に一時トップに立ったり、最終組で回ったりと日本のファンを熱くさせてくれました。
AONの誰かがメジャーをとる日が来る期待を持ってテレビに釘付けになっていたのを覚えています。更にその数年後に丸山選手も全米オープンで後少しのところまで行きました。
残念ながら今の日本ツアーでその期待を持てる選手は少ないです。日本ツアーの最盛期を知っている者としては寂しい気がします。
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